– 君の膵臓をたべたい –
衝撃的なタイトルからは想像もつかないような、感動作。
そんな、住野よるさん原作小説の実写映画を観てきました。
どうやら大ヒットしているようで、乗り遅れ気味ながらも映画館で観ることに。
小説はすでに読んでいて展開は知っていたのですが、気付けばボロボロ泣いてしまっていました。
とても切ない少女の心情に感情移入してしまい、ついつい男泣きを…。
それはもう見事な男泣きで、「漢泣き」といっても過言ではないでしょう。
どうでもいいですね。
ストーリー
カニバリズムのお話…ではなく、すごくピュアで切ない青春の物語です。
クラスの人気者の女の子と、地味なクラスメイトくんの甘酸っぱい青春のお話。
女の子・さくらには誰も知らない秘密があります。
それは、さくらは膵臓の病気であと1年生きられるかどうかが難しいということ。
周りに心配をかけたくないので誰にも言わないようにしたいたのですが、ひょんなことから地味なクラスメイトくんはその秘密を知ってしまいます。
それがきっかけでふたりの仲は急接近。
死ぬ前にやりたいことを考えたさくらは、地味なクラスメイトくんを振り回します。
デートしたり、一緒に図書委員の仕事をしたり、親に嘘をついてお泊り旅行をしたり。
地味なクラスメイトくんのことを仲良しくんと呼ぶようになります。
思う存分仲良しくんとの青春を味わいますが、やがて病気は悪化。
さくらは最後にまた旅行に行こうと仲良しくんを誘いますが…。
ぼくの感想をかきたい
良い映画でした。とくに印象的だったのは、ヒロイン・さくらを演じた
女優・浜辺美波さん。
可愛らしい笑顔と演技で、みんなを振り回す小悪魔っぷりがとてもハマっていました。
浜辺美波、要チェックや。
それにしても、青春っていいものですね。
素直になれない、あの甘酸っぱさ。
自分にもあんな青春時代があったなぁ、なんて思いながら観ていました。
胸をキュンキュンさせていたら、後半の急展開では涙….。
色々な感情を引っ張り出されて、刺激的でした。
1日1日を大切に生きようと思った

さくらは、周りのみんなに病気のことを秘密にしています。
みんなに知られたらきっと悲しんで、残り少ない人生を楽しく過ごすことができないから。
1秒でも多く、楽しい時間を過ごしたかったんですね。
人間、いつ死ぬかわかりません。
当たり前のように明日が来ると思っていますが、急病になったり、事故にあったり大きな自然災害に襲われたりと、明日確実に生きているという保証はないんですね。
ただ呆然と、「今まで大丈夫だったんだしこれからも大丈夫だろう」、そう思っているに過ぎません。
さくらにハッとさせられ、ぼくも無駄なこと・嫌なことをなるべくしないで、死ぬ前に後悔しないような生き方をしなきゃな、と思いました。
たぶん、ひと晩寝て起きたら忘れているでしょう。
良き作品を観てしまったので、色褪せぬうちに感じたことを書いてみました。
小説も映画も大好き、「君の膵臓をたべたい」。
この作品に大きな影響をうけたぼくは、将来プロポーズすることがあったならきっとこう言うでしょう。
毎日、君の雑炊をたべたい