またまたこの世にすごい本が誕生しました。
お金2.0 〜新しい経済のルールと生き方〜
という本です。
お金2.0というタイトルのセンスの良さがハンパない…!!
著者は、最近、時間を売買できるというタイムバンクというサービスをリリースしたメタップス社の社長・佐藤航陽さんです。
近年のテクノロジーの急速な発展によって、お金のみならず、経済や人々の暮らしは破壊的に変化すると思われます。
これから未来はどうなっていくのかという極めて抽象的なことが、かなり具体的・論理的に、かつ分かりやすい言葉ばかりで説明されていてワクワクしました。
現代を生きる人々は必読です。
では、どんな本かちょっとだけ紹介しちゃいます。
これからお金のあり方が急速に変わってゆく

近年のテクノロジーの発展は凄まじいものがあります。
インターネットの登場で情報のあり方が劇的に変わり、SNSの登場でコミュニケーションのあり方も変わりました。
そして今、ブロックチェーンやフィンテックなどの技術の登場で、お金や経済のあり方が変わって、働き方もどんどん変わってきています。
仮想通貨市場に膨大な資金が流れ込み、企業は副業を解禁し、SNSのフォロワー数などが信頼・仕事につながったりなどと、世の中の変化がすごい速さで加速しています。
そんな世の中の流れは、これからどうなっていくのか。
これからお金の価値はどんどん下がり、単純作業はすべてロボットがやるようになり、人々は膨大な時間をもてあますことになるのではないか、と。
そんな話をよく耳にしますが、この本の中でもやはり同じような予想がされています。
AIなどのテクノロジーが急速に発展した結果、大半の労働は価値を失います。
人間がやるよりも、ロボットがやるほうがはるかに安価で効率的なのでこれは当然でしょう。
そうなるとベーシックインカムが導入され、働かなくても生活していけるようになります。
すると、お金というものの価値が減る、というわけです。
今までは、生きるためにお金は「なくてはならないもの」でしたが、「もっとあったら便利なもの」へと変化していきます。
まだまだ「ロボットに仕事が奪われる」と、ネガティブにとらえることが多いようですが、つらい労働から解放されるワケですから人々は今より幸せになるのではないでしょうか。
資本主義から価値主義へ

ちょっと衝撃だったのは、実は現代は金余りの時代らしいのです。
経済は2つの性質をもち、多くの人に馴染みのあるのは、労働をして給料をもらい、もらったお金でものを買うという消費経済です。
もうひとつが、お金からお金を生み出す経済、資産経済です。こっちの経済がメインなのは、資産家や金融マンなどごく一部の人たちです。
そして驚くべきことに、世の中に流通しているお金の流れの9割ほどが、資産経済で生まれているらしいです。
株や金利の収入で食べている人なんて、ほとんど見ませんが、ちゃんとデータとして出ています。
資産経済は拡大され続け、世界中で金融マネーは投資先を求めてさまよっているそうです。
利回りの良い金融商品は出尽くしてしまい、お金は莫大にあるものの、使い道がない、とのことです。
お金はいろいろなところで停滞してしまっていた結果、金余りになっているというワケです。
ちょっと、ぼくみたいな下々民には信じられないですね。
でも、仮想通貨市場にどんどん資金が流れ込んでいくのを見ると、そうなんでしょうね〜。
ということで、投資先が枯渇してきているので資金調達が容易になり、お金の価値は下がり、逆に増やすことが難しい、信頼や時間や個性といったものの価値が上がってきているというのです。
今ままではお金が最も価値のあるものと認識されていましたが、これからはそれも変わってくるのでしょうか。
例えば、SNSのフォロワーが100万人以上いる。
お金よりもそういったことが価値をもつ時代に、実際になってきていると思います。
キングコングの西野さんがクラウドファンディングであっという間に多額の資金を集めてしまったところを、多くの人が目撃したかと思います。
つまりそういうことなんですね。
資本主義化から、価値主義へとすでに時代は変化しています。
これから訪れる未来にワクワクした

ざっくりと、本の紹介をしてきましたがここには書ききれないほど、とんでもないことが書かれているので、ぜひ人類のみなさんは読んでみてください。
テクノロジーの進歩により、人々は労働から解放される。
すぐにそうなるとは思えませんが、近い未来、そうなる確率は高いのではないでしょうか。
最近も大手銀行が数万人を切る、ということを発表しました。
ついに始まったか…!!と思いました。
焦る人も多いかと思いますが、今は会社を辞めても、個人で稼ぐ手段がたくさんありますから、気楽に生きればいいと思います。
ぼくも、あてもないのに突然会社を辞めてしまいましたからね〜。
とりあえず今は、ランサーズを利用してお金を稼いでいます。
でも世間はまだまだそういう人間には冷たいというか、バカにしてくるというか。
早くこの本で語られているような未来が当たり前になってほしいもんです。
いつになく真面目に記事を書いてみました。つかれました。