別れのお話

雑記

出会いは、友達の紹介だった。

一目惚れに近いものだったと思う。目にした瞬間、衝撃が走った。

むこうは丁寧に自分のことを説明してくれた。

これからぼくはのめり込むことになる。そんな予感がした。

 

予感は的中し、ぼくは夢中になった。

ほどなくして毎日会うようになった。ぼくの毎日はキラキラとときめいた。

むこうがぼくをどう思っていたのかは今となってはわからない。

でも、むこうがどう思っていようが、ぼくの毎日が心から楽しかったというのは事実だ。

同じ時間を過ごすことでぼくの気持ちは満たされた。たまにイラっとすることもあったが、まぁ許せる程度のかわいいものだ。

どこへ行くのも一緒で、ぼくがあまりにも夢中になっていたので友達連中にからかわれたことも多々あった。

付き合いは3年以上も続いた。

はじめのうちは、どこへ行くにも新鮮な気持ちでワクワクしていた。

それがいつしか「今日もどこかへ行かなきゃ…」と、めんどうな気持ちへと変わっていた。

スキマ時間にスマホを開くのも億劫になっていた。

いちいちチェックするのがめんどうだった。「やらなければいけないタスク」になっていた。

昔はあんなにワクワクしていながらスマホを開いていたのに。

 

薄々勘づいてはいたが、この関係を惰性で続けていると完全に気づいてしまった。

このままではダメだ。でも、これから先、今までのように関係を続けていくのは困難だと思った。

こんなこというとイヤな気持ちになる人もいるだろうが、ぼくは飽きてしまったのだ。

1度飽きてしまうと、ときめきを再び取り戻すことは難しいのではないか。少なくともぼくはそうだ。

すでに相手になんの魅力も感じなくなってしまっている。もう手遅れだな。そう思った。

そしてぼくは、別れを決意した。

毎日毎日同じ時間を共にしてきたのに、突然そんな意思を示されて相手は戸惑ったことだろう。

しかし、ぼくの決意は固い。苦渋の決断だったがお互いのためだ。

本当は楽しくないのに、自分を騙して楽しいフリをしていてもむこうに伝わってしまうだろう。それはつらいことだ。

長い間、楽しい時間をありがとう。

 

そう思いながら、静かにアンインストールした。

 

こうしてぼくは3年以上続けていたパズドラをやめた。

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