【東野圭吾】魔力の胎動のあらすじ・感想

ぼく、週一くらいでフラッと本屋に行くんですけど。

この間もフラッと行ったら、東野圭吾さんの新作が並んでいて、テンションぶちあがりました。

好きな作家さんの新作があったらテンションぶちあがりますよね。

即購入して、読みふけりました。

東野圭吾「魔力の胎動」

もうすぐ実写映画が公開される「ラプラスの魔女」の前日譚という位置付けの物語です。

前日譚とは、本編に対する時系列上の、それ以前のお話のことですね。

ラプラスの魔女の事件以前の物語が5つ、短編で描かれています。

本書の主人公的存在の工藤ナユタとラプラスの魔女のキーマン羽原円華(うはらまどか)がメインのストーリーが4つに、最後は過去の事件のお話。

では、あらすじや感想を書いてみます。重大なネタバレはしません。

魔力の胎動・各章のあらすじ

複雑な数式が書いてある黒板

第一章 あの風に向かって翔べ

鍼灸師のナユタは、ベテランスキージャンパーの坂屋を患者として抱えていました。坂屋は昔は活躍していたものの、近年は思うような結果が出せず、まだ小さい自分の息子に胸を張って自分の職業を言えていませんでした。

そんな状態で迎える大事な大会。ひょんなことから坂屋の手伝いをすることになった羽原円華。実は彼女はある特殊な能力をもっています。その能力でジャンパーの復帰を目論みますが…。

第二章 この手で魔球を

ナユタの元で鍼治療を受けていたプロ野球選、石黒。石黒はナックルボーラーとして球界から重宝されていました。しかし相方の捕手が膝を故障し引退を決めました。

そこで、山東という大柄な男を後継者にすることに。しかし、山東は、以前は石黒の投げるナックルボールを捕球することができていました。

それがある試合で石黒のナックルボールを捕り損ねて以来、まったく捕れなくなってしまったのです。ここでもまた、ひょんな理由で現れた羽原円華が能力を使って捕手を以前のようにナックルボールをとることができる状態に戻そうとあるプランをたてますが…。

第三章 その流れの行方は

ナユタと、ナユタの悪友・脇谷の恩師、石部。脇谷が結婚して子供を授かったことから、石部に挨拶しに行くことになります。しかし何やら最近の石部の様子はおかしいようです。

なんと石部の息子は水難事故で植物状態で入院していると。しかも、事故の原因や息子自体もわけありのようです。一体その事情とは…。羽原円華の父親は脳神経外科医師なのですが、石部の息子は偶然にも羽原の父の元に入院していました。

そして特殊な手術を行えば息子は植物状態から回復するかもしれないのですが、石部はある悩みを抱えていて手術の同意を得ることができません。果たして石部の悩みを解決することができるのでしょうか。

第四章 どの道で迷っていようとも

ナユタが鍼治療をしていたのは、有名な盲目の作曲家、朝比奈。数ヶ月ぶりに朝比奈の元を訪ねたナユタは、衝撃の事実を告げられます。作曲家の世話をしていた助手が亡くなったというのです。

しかも、作曲家は「私のせいで死んだ。私が殺したも同然だ」と言います。果たして助手の死の真相とは…。そしてこの章ではナユタの過去や、秘められた人間性が明らかになります。さらに羽原円華の目的も。

第五章 魔力の胎動

ラプラスの魔女で描かれた、D県・赤熊温泉での硫化水素による不審死。D県事件の3年前にも、J県・灰堀温泉で同じように硫化水素の事故が起きていました。その事件の真相明かされることになります。

温泉地で親子3人が亡くなったのは、果たして事故だったのか心中だったのか…。そして現れた不審な女の目的は一体なんなのか。青江修介と奥西哲子が奮闘します。最後に、ラプラスの魔女のあの男と思われる人物が登場しています。

ラプラスの魔女を読んでおくとより楽しめる

雷と竜巻

羽原円華がガッツリ登場し、ラプラスの魔女で明らかになったあの特殊能力をタップリ披露し、大活躍しちゃう今作。

これは、ラプラスの魔女も読んでおくべきですね。

読んでおかなくても楽しめますが、おなじみの桐宮女史イカついボディガードも登場しているので「わぁなつかしい!!」と、なつかしむことができます。

そして何より、羽原円華の能力はラプラスの魔女で明かされているので優越感に浸ることができます。

なるほど、あの能力を使えばそんなことも可能だなー。知ってるぜー、円華の能力ー。と。

なので、ぜひラプラスの魔女も読んでおきましょう。

魔力の胎動の感想

U-NEXT

長編ストーリーではなく短編ということに少しびっくりしましたが、サクッと読める感じでよかったです。ミステリーやサスペンスというより、ヒューマンドラマという感じでしたね。

とくに第三章、「その流れの行方は」はいろいろと考えさせられるものがありました。決断って難しいですね。

円華のドエスっぷりも健在で爽快でした。最後の最後でヤツ(らしき人物)が登場するのもアツかったです。

ラプラスの魔女の実写映画も楽しみです。

広瀬すず、美少女すぎですよね。