著:芦沢央、小説「火のないところに煙は」が怖くておもしろかった




フラーっと本屋に入って、目に飛び込んできた小説

火のないところに煙は

なにやら作家が怪談を執筆するというお話らしく、これはおもしろそうだ!!と思って即買いしました。

そして予感は的中。めちゃおもしろかったです。

ということで重要なネタバレはなしでご紹介。




火のないところに煙は:あらすじ

暗闇に浮かぶ煙

主人公の作家の男性が体験したり人から聞いた「怪異」を短編小説として執筆する、というストーリー。

全部で6つの怪談で、一見それぞれの怪談には何の関係性もなさそうなのですが…。

そんな各お話のあらすじをちょっとずつ紹介します。

第1話 染み

よく当たると評判の占い師のもとを訪れた1組のカップル。「結婚したら不幸になる」と占い師に告げられ、その日を境にそのカップルはうまくいかなくなる。

彼のほうが「別れたら死ぬ」などと言い出し、付き合いきれなくなった彼女はとうとう見限ってしまう。

そして彼は交通事故で…。しかしその後、残された彼女に怪奇現象が…。

第2話 お祓いを頼む女

フリーライターの女性のもとに見ず知らずの女性からある日1本の電話が。

内容は「祟られたからお祓いをできる人を紹介してほしい」という図々しいものだった。

話を聞くと、夫が事故を起こしたり息子が怪我をしたりと不幸が続いているらしい。

しかしよく話を聞いて整理すると、祟りなどではなくほとんどの話は説明できた。

ただ、ある一点を除いては…。

第3話 妄言

サラリーマンの男性は埼玉県の郊外に家を買った。

お隣のおばさんもとても気を使ってくれる良い人…と思っていたのだが…。

嫁が妊娠した頃に突然、男性の浮気現場を見たと言う。もちろん男性はそんなことしていない。

他にも妄言としか思えない発言を繰り返すようになったおばさん。

しかしそれは妄言などではなく…。

第4話 助けてって言ったのに

ネイルサロンで働く女性が結婚して夫の実家で暮らすことになった。

夫の家族ともとくにもめることもなく幸せに暮らしていたのだが…。

実家で暮らすようになってから女性はある夢を見るようになった。

それは家事に巻き込まれる夢。夢と認識している夢。

毎回、生きたまま炎に焼かれて死ぬ夢。

ひとりで抱えていられなくなった女性が家族に話すと、なぜか家族は夢の内容を知っていて…。

第5話 誰かの怪異

千葉県の大学生の男性がひとり暮らしを始めた。

とても良い物件で賃料も安く、喜んで部屋を決めたがほどなく後悔することになる。

なぜなら不気味な現象が次々と起こるから…。

そしてひょんなことからお祓いを頼むことに。

しかしお祓いもうまくいかず…。

最終話 禁忌

作家の男性は今まで書いてきた5話をまとめているうちに、あることに気づいてしまう。

それは、一見バラバラに思えるそれぞれの怪談にある共通点があったということ。

果たしてその共通点とは…。

ホラーが好きな人にぴったりの小説

線路の中央に透けた体の男性の後ろ姿がある様子

いやー、こわかった…。ぼく、こわがりなんですよ。オバケとかちょー苦手なんですよ。

もちろん見たことはありませんけど。

今もちょっとこの「火のないところに煙は」のせいでトイレに行くのがこわいです。

でも、こわいもの見たさってのがあるじゃないですか。それに負けて読んじゃったんですよ。

そしたらトイレに行くのがこわくなっちゃったんですよ。

「な〜んだ、霊的なものじゃなくて人災かぁ」と思わせた後のどんでん返しがとてもこわいんです…。

なのでホラーとかオバケとかが好きな人にはたまらない小説だと思います。

トイレ行くのがこわくなってもいい人は読むといいよ

ガラスの向こうに人がいる様子

ということで、芦沢央さんの「火のないところに煙は」を紹介しました。

ぼく、ホラー系ってあんまり読まないんですけど、なぜかこの本には惹かれて読んでしまいました。

…。

ま、まさかね。

まさか怪奇現象がぼくにも起こるわけなんてななななな