先日、ひとつの世界を救ってしまいました。
救った世界の名は「ロトゼタシア」。
ドラゴンクエストの世界です。ニンテンドースイッチというゲーム機の、ドラゴンクエスト11Sというゲームをプレイしてぼくは勇者となり、世界を救ったのです。
実はロトゼタシアを救ったのは3回目。
過去に2度、ニンテンドー3DSのドラゴンクエスト11をプレイしてロトゼタシアを救いました。
ドラクエ11はシナリオもシステムもすばらしく、過去作のオマージュがたくさんあったりと最高のドラゴンクエストでした。
3DSで2回クリアしたにも関わらず、新たに完全盤的な立ち位置で発売されたスイッチ版を迷うことなく購入してプレイしてしまったのです。
そしてプレイしてみたら、シナリオもシステムもすばらしく、過去作のオマージュもたくさんあったりと最高のドラゴンクエストでした。
思えばぼくは、物心がついたころから何度も何度も、様々な世界を救ってきました。
マリオの世界、MOTHERの世界、ファイナルファンタジーの世界、ドラゴンクエストの世界etc…。
配管工のヒゲオヤジになったり、バットをもった超能力少年になったり、ソルジャーになったり、勇者になったり….。
世界を救う旅の中で、いくつものドラマがあり、たたかいがあり、出会いがあり、別れがあり…。
伝説の勇者という、血筋からしてただものではない人物が世界を救えるのは当然かも知れません。
しかし、一見どこにでもいるような人間でも、悪に立ち向かって世界を平和にすることができるのです。
例えば、ぼくの大大大好きなゲームであるMOTHER2。
主人公は何のへんてつもない超能力少年・ネス。
超能力でHPを回復したり、爆発を起こして敵を攻撃したりするなんて誰でもできますよね。
ネスは、まさに平凡な少年と呼ぶにふさわしい、平凡な少年です。
ネスはそういった超能力を使用したりバットやヨーヨーを振り回して敵と戦い、最後は己の肉体をロボットに改造するという決断をして過去へ向かいます。
そして、地球を侵略しようとしていたギーグという悪者をやっつけて世界を平和にしたのです。
伝説の勇者になるのも楽しいですが、こういった一見すると何のへんてつもないような人間になるのも楽しいですね。
凡庸なぼくでも何かをなしとげることができるに違いない、と勇気を得ることができました。
こうしてぼくは、勇者になったり超能力少年になったりしてぼくの人生ひとつだけでなく、多くの人生を体験して成長してきたのです。
その結果、どうなったか。
32歳、独身という人間が誕生しました。
~完~